2011年6月20日月曜日

なぜ日本のIT業界のプレゼンスが低いのか

アメリカに来て思うことは、老若男女問わず一般の人が普通にITリテラシーが高いということ。

バスに乗ったら普通にオカンくらいのおばちゃんがiPhone使ってるし、というかほとんどスマートフォンだし、ネット業界の知識が全然ないと言って入ってきた大学生のインターンの子が普通にLinkedin登録して活用してるし。


うちの親とか、未だにまともにGoogleで検索もできない。これは極端かもしれないけど、日本で働いていて中小企業の人達を相手にしてたときから思ってましたが、本当にITを使えないし便利なWebサービスも知らない。いや知ろうともしない。



SNSの利用率もアメリカのFacebook人口は1億5,400万人で人口の50%近くがSNSに登録しているのに対し、日本のmixiの利用者は2,300万人で人口の20%にも満たない。ソーシャル、ソーシャルと言われていても日本は一般的にはまだまだ使ってる人は少ないんですよね。

だから、会社でソーシャルメディアに力入れましょうと言っても、上からGOが出なかったり、ソーシャルメディアに対して懐疑的な意見が多いんだけど、アメリカは街のお店には必ずFacebookとTwitterのアカウントの情報貼ってあるし、そりゃ人口の50%が使っているサービスに対応しないワケにはいかないですからね。


なんで日本はこんな時代になってるのにITを活用しようとする人が少ないのか。
理由の一つにIT業界のプレゼンスが低いという事があると思う。

この前、インターンで一緒に働いているteruとこの件でちょっとした議論になった。

なぜIT業界のプレゼンスが低いのか。

僕の意見
そもそも日本はITというモノに対してのイメージが悪い、特に年齢層が高い世代に。やはりITといえば悪いことをして金儲けみたいなイメージがどこかである。マスメディアで流されるITのニュースはなぜかネガティブなモノが多い。政治家もITというのを毛嫌いしている。未だにネット選挙もやらない。
結局IT、Webによって色んな事が透明化されるのを恐れて、既得権益を守ろうとするマスコミ業界や政治家や頭の固い官僚がIT業界のイメージを下げているんじゃないか。

反対にアメリカは国を上げてIT産業を盛り上げているように思える。オバマ大統領もシリコンバレーの経営者を集めて会食をしたり、Facebookに訪問したり、もちろん選挙でもネットをフル活用してるし。

これからの時代で日本が勝ち残っていくにはソフトウェア産業、IT業界をもっと国が全面バックアップしていくべきだ。


という意見にteruは

そもそも日本はIT産業はニッチで、マスコミや政治に大きな影響力を持っているのはもっと別の産業。車や鉄道や電機メーカーとか。日本を代表するTOYOTAなどを要する車産業は発言力を持って当たり前。

アメリカの大統領達がIT業界を贔屓にするようになったのも結果論で、AppleやMicrosoftやGoogleやFacebookような企業がアメリカ国内だけでなく世界に影響を及ぼすような産業になったから、IT業界を後押しするようになった。

世界に影響を及ぼすようなITサービスを創れていない日本のIT業界のプレゼンスが低いのはしょうが無い。


まあ、納得せざるを得ない、、


そうなんですよね。結局は日本のIT業界からスタープレーヤーが出てないんですよ。どのサービスもドメスティック、日本の中では有名だけど世界に出たら誰も知らない。

国がバックアップしてくれないとかメディアが悪いイメージを流すとか言う前に、世界に通用するようなサービス創らんかい!ってゆうことですよね。


そんなサービス日本から出るのだろうか。

いや、最近のスタートアップを見ていると最初から世界を見てサービスを作っているところも多いし、シードアクセラレーターやインキュベーターのような人達も増えて来ている。日本のスタートアップが最初から世界を見てサービス作るとか数年前は考えられなかったことだと思う。ここ最近でいろんな環境が劇的に変わってきている。

日本のIT業界の未来は明るいんじゃないだろうか。

数年後、マスコミも政治家もITを無視出来なくなっているはず。

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