2011年7月13日水曜日

会社名が決まりました!&ロゴコンペ開催


日本に帰ってきてから自分の会社の設立準備を粛々と進めてします。起業前から会社設立をお願いしようと思っていたベンチャーサポート税理士法人の秋山さんと桑原さんに色々と相談しながら法人の設立準備をしていますが、詳しく聞けば聞くほど日本は企業にとことん厳しい国だと感じます。税金が色んな局面でかかりますし、手続きも結構ややこしいですし。起業する人が減るという理由もわかる気がしますね。アメリカはWebサイトで簡単に登記できるんですが。。まあ、その話はまた別で書くとして、とりあえず社名が決まりました!

会社名は、、

Goodpatch Inc. に決まりました。
株式会社グッドパッチ(日本表記)


社名の由来

僕が今回のサンフランシスコでのインターン生活で最も大きな衝撃を受けたのはbtraxの会社の近くサウスビーチのPier38にあるCo-workingスペース(インキュベーション)DogpatchLabsでした。ブログにも書きましたが本当にDogpatchLabsのクリエイティブな空間は僕のイメージの中の理想のオフィス像を覆しました。

参考:起業家にとっての理想のオフィス環境とは

このDogpatchLabsの空間が本当に好きで3ヶ月のインターン期間の間に何回オフィスに忍び込んだことか。w 日本人は働いてなかったので度々変なアジア人がウロウロしていたのでたぶん怪しまれていたと思います。w





社名はこのDogpatchLabsの「ドッグ」を「グッド」にしてGoodpatchと命名させていただきました。

安易な名づけ方かと思いきや、実は[patch]という単語には継ぎ合わせる繋ぐという意味もあり、日本と海外をGoodに繋ぐ[patch]という意味もあります。

なかなかセンスの良い社名になったと思ってます。自画自賛w


ロゴコンペ開催
社名が決まったので早速ロゴを考えないといけないということで、日本に帰ってきてからオフィスの空いてる席を使わせてもらったりと何かとお世話になっているLebeの藤井さんがロゴコンペを開催してくれました。
しかし考える時間は1時間だけというww

ロゴコンペの様子




中にはこんな案も。ww

頻繁にトップのロゴを変えないといけない感じにw
やはりザッ◯ーバーグを目指す感じでw

かなりの短時間でみんな結構なクオリティのロゴを考えてくれたので本当に有難いです。今日出たロゴの中からブラッシュアップしていきたいと思います。

Goodpatchでどういった事業をやっていくかは、また今度書きます!

お知らせ
明日、浅草の花やしきで開催されるTechWaveのイベント 花テック「人 x テクノロジー祭 @浅草花やしき」に出ることが決まりました!しかも前日にw
前に出てJapanNightのことをちょこっと話すかもしれないので、もしブログ読んでる方がいらっしゃったら声掛けてください!

2011年7月7日木曜日

人の縁とは不思議なもの|Tech系ブロガー瀬戸口くん@ststgcとランチ


日本に帰って来てもう一週間経ちますが、毎日サンフランシスコにいた時ではあり得ない天気が続いています。この暑さと湿気やばいですね。。

さて昨日、ソーシャル系のTechブロガーの瀬戸口翔大(@ststgc)くんとランチに行ってきました。実は瀬戸口くんはまだ大学生ですが、最近海外のWebサービスを紹介するブログが結構人気で新しい情報を欲しているアーリーアダプター層には話題のブログを運営しています。


実は彼とは結構前から知り合いで、

彼が去年の秋くらいに僕の前に働いていた会社にインターンの面接に来たのがキッカケで知り合いました。その時はインターン自体は採用にはならなかったのですが、面接時に僕のソーシャルとはなんぞやという話や孫さんがどのようにソフトバンクを大きくしていったかみないな話をとても興味を持って聞いてくれていたので、その後Twitterでお互いフォローしてちょこちょこやり取りをしていました。

それから数カ月後に彼のブログがTechWaveに転載されたのをキッカケに、ブログが結構話題になって、いつの間にかTwitterのフォロワーも1200人を超えちゃって、ちょっと有名になってるんでビックリですw

そんな彼とサンフランシスコから帰って来てまた再会するとは、いやー本当に不思議な縁ですねー。


ご飯を食べながら色々話しをしていたのですが、瀬戸口くんは普段から海外のブログなどから情報を収集しているだけあって、新しいことやイノベーティブな事に敏感なのですが、関西の大学生で同じような話題で盛り上がれる人がなかなかいないというのが悩みらしいです。
確かに最近東京では学生起業もちょっとは聞きますし、僕がサンフランシスコにいた時も大学生何人かに会いましたが、みんな関東(東大か慶応が多数)でした。昔は京大ベンチャーというのを結構聞きましたが今は全然聞きませんし、関西から西海岸に来ている学生にはほとんど会いませんでした。

んー関西の大学生の意識が下がって来ているんですかねー?

回りに大学生の知り合いがいないのでなんとも言えませんが、ファクトとして言えるのはサンフランシスコで関西の大学生に会いませんでしたし、僕のブログを見てコンタクトを取ってくる大学生も何人かいますがみんな関東でした。

んーもっと関西の大学生も新しい事や海外に目を向ける人を増やしたいですね。
もし関西の大学生で新しい事や海外に興味のある人がいたら瀬戸口@ststgcくんを紹介するので話し相手もしくはブレスト相手になってあげてください。w


2011年7月1日金曜日

3ヶ月間のサンフランシスコ生活を振り返り


とうとう、この日が来てしまいました。
4月からはじまった初めての海外でもあるサンフランシスコでの生活。ついに日本に帰る時が来てしまいました。本当に最初は不安だらけでしたが、こんなに充実した3ヶ月になるとは夢にも思いませんでした。


半年前に「シリコンバレーに行く!」と決めて、このブログをはじめ、最初は何のアテもありませんでしたがECstudioの山本社長にbtraxのBrandonさんを紹介してもらい、シリコンバレーカンファレンスに参加し、btraxでのインターンが決まり、4月から家族でサンフランシスコに来るという、自分の人生でもかつてないほどあり得ないことの連続でした。

6月の後半は日本へ帰りたくなさすぎて若干うつになりかけましたというのは言い過ぎですが、それぐらいサンフランシスコの生活は想像以上に楽しいモノでした。

飛行機の中でこの3ヶ月間を振り返りまとめてみようと思いますが、多分長くなるので細かい部分はまた別のエントリーで個別に書きます。


この3ヶ月間で一番の収穫
この3ヶ月間で学んだことや感じたことは山の様にあるのですが、その中でも自分の一番の収穫は人との出会いでした。


思えば、半年前このブログをはじめた時はシリコンバレーに知り合いなど誰一人としていませんでした。しかし、btraxでのインターンやJapanNightというイベントの運営、サンフランシスコでの生活を通して、これでもかと言うくらいこちらで色んな人に出会う事ができました。

こちらで出会う方々はどの人も本当に魅力的な方ばかりで、やはり普通の人はいなかったです。どちらかというと、日本にいたら浮いてしまうような人達かもしれませんが、多様性の国アメリカではそういう人達は逆に普通というか、日本で生活していた僕からするとどの人も光り輝いて見えました。

本当に色んな人に出会いお世話になったのですが、その中でも2人、本当に出会えて良かったと思う人達がいます。それはBrandonさんと一緒にインターンをはじめJapanNightの運営をしたTeruです。

Brandonさん
言うまでもなく、この3ヶ月間僕が最もお世話になった人です。英語の全くしゃべれない僕をなぜかbtraxのインターンに採用してくれ、アメリカでの仕事のやり方を教えてくれ、時には厳しい事も言い、今後独立をする僕に経営者としての心構えや色んな人種の人をマネージメントする方法など様々なことを教えてくれました。
Brandonさんのスゴイところはインターンの意見でも普通に採用し、必ず否定から入らないということです。20代前半の若造が言うことも、まず聞いてから良ければ採用し、違うと思ったら自分の経験を交えアドバイスし、重要な仕事でも普通に任せるという所。なかなか普通の経営者にはマネができないと思います。
会ったことない人からはクールなイメージに取られがちですが、実は相当お茶目でとにかく大阪での生活が長い僕でも拾い切れないくらいボケまくります。日本で育ったとはいえ、長いことアメリカで暮らしてるはずなのに、「なんでそんなこと知ってるの?」というようなネタやギャグを知っています。ハーフですが、中身は日本人より日本人です。w 今後僕らがいなくなった後の心配はBrandonさんのボケをツッコむ人がいなくなるということですね。w 
というのは冗談ですが、本当にBrandonさんにはお世話になりすぎました。

Teru
慶応から東大にいってアクセンチュアに就職するというエリート中のエリート、そしてイケメン。僕と全く同じ日からbtraxでインターンを始め、JapanNightの企画運営を一緒にしたのが彼です。実はこの3ヶ月間で一番衝撃的だったのはTeruでした。僕の想像上の東大生はやはりガリ勉タイプが多いと思っていたのですが、彼は全く違うタイプの人間でした。一言でいうとアグレッシブ!インターン初日から「それは違いますね。」とBrandonさんに食ってかかったときはさすがに驚きました。インターンとして雇ってもらっている経営者に対していきなり若造が意見を言うという、サラリーマンを数年やっていた僕からするとあり得ない光景でした。最初はなんて生意気なヤツだと思っていましたが、経験もないくせになぜか彼の言うことは全て本質を突いていて、さらに口だけではなく行動もアグレッシブという、最初は学歴だけの若造と思っていた僕もそしてBrandonさんも彼に絶大の信頼を置くようになっていきました。
彼から学ぶ事は本当に多く、自分の考えをはっきり言う姿勢、僕もサラリーマンをしていた数年で色んなキバを抜かれていたんだなと実感しました。論理的で無駄なことを一切したくないというTeruですが実は心の中にアツイものを持っていたり、人間として魅力的な部分が多い若者でした。彼の様な優秀な人間が今後の日本を引っ張っていくのだろうと感じました。


そんな2人と来る日も来る日もJapanNightやbtraxの新規事業の話をして、一人が話し始めて気が付いたらいつの間にか3人で夜までブレストをしているという。実はbtraxでインターンをしていて一番楽しい時間がBrandonさんとTeruとディスカッションやブレストをしている時間でした。3人でディスカッションがもうできないと思うと少し寂しいとさえ感じます。

それだけ3人のTEAMは最高でした。

Brandonさんとは今後も仕事をすることができますが、Teruはアクセンチュアに就職するので一緒に仕事はできませんが、またいつか3人で仕事が出来る日が来るのを願っています。


もちろんこの2人以外にも、btraxのスタッフのみんなやTwitterの琴さんやSonyの本間さんやDEFTAの磯野さんやNSVGの校條さんやJapanNightを通して出会った方々上げだすとキリがないくらい様々な素敵な人に出会うことができ、半年前誰も知り合いがいなかったことを考えると本当にあり得ないです。

海外で生活する一番のメリットは日本で出会うことが出来ない種類の人に出会え、人脈の幅が一気に広がることじゃないかと感じました。


海外に行くタイミング
サンフランシスコに来て、なんでもっと若い時に来なかったんだとちょっと後悔しましたが、今では何事もタイミングが大事でこの27歳という歳で来たからこそ感じれること、この時に来たからこそ出会えた人というのがある。そういった意味では、僕は最高のタイミングで海外に来れたんだなと感じています。


3ヶ月は短い?
確かに普通の人からすると海外は1年2年いないと意味ないよと思うかもしれませんが、これも密度が重要で、この3ヶ月に体験したことは普通の人が一年いても経験できなかったようなことが経験できたと思うので自分的には満足しています。でも、もう少しいたかった。。というのが本音かなw


サンフランシスコで良かったのか?
このブログの題名の通り、最初はシリコンバレーに行くというのを目標に動いてましたが、btraxがサンフランシスコだったためサンフランシスコになってしまいましたが、結果的には本当にサンフランシスコで良かったです。今のIT・Web業界でのサンフランシスコの活気は本当すごいです。小規模のWeb系スタートアップはどんどんシリコンバレーからサンフランシスコに流れて来ています。
サンフランシスコでのCo-workingスペースをいくつか見れたのも良かったです。中でも一番刺激的だったのはブログにも書いたdogpatchLabs。ああいう場所を日本にも作りたいという思いが生まれました。

dogpatchLabs
成長できたのか?
自分が成長したのかは、正直わかりません。日本に帰ったらつっちー特に変わらないね、なんて言われるかもしれません。ただ一つ確実に変わった事があります。確実に変わったのは視点です。これは日本国内でしかモノゴトを見れなかったのが世界から見るということ。これは確実に変わりました。それだけでも十分収穫があったのではないかと感じています。


英語は上達できたのか
結論から言うとあんまりしゃべれるようにはなりませんでした。耳はある程度慣れましたが自分の意志を英語にして話すという部分はまだまだ掛かりそうです。日本に帰ってどうやって英語の勉強を継続していくのかが一番の課題です。


今後はどうするのか。
とりあえず、日本に帰ってから自分の会社を立ち上げます。Brandonさんがbtraxの日本窓口をやっていいよと快く言ってくれたので、しばらくはbtraxの仕事も手伝いながら日本企業の海外展開のお手伝いをすることになりそうです。日本側で海外に出るスタートアップのイベントなども今後企画して行きたいと思っています。
今後は早く仲間を集め、自社でも世界をターゲットとしたWebサービスを作り、JapanNightでプレゼンしにサンフランシスコに戻ってくるのが一つの目標でもあります。


シリコンバレー(海外)に行こうか迷ってる人へ
学生は確実に時間のある間に海外に行ってください。社会人になると海外に行くハードルが大分上がります。時間があるというのは学生の特権です。

日本のIT業界で働く人達もやはり一度はシリコンバレーに来てみた方が良いと思います。
期間は一週間とかでもいいでので一度来てみてください。お金面ですが、ぶっちゃけて言うと僕が3月にシリコンバレーカンファレンスに来て一週間滞在してモロモロ掛かったお金は航空券、ホテル代、レンタカーなど含め15万くらいでした。何人かで来てホテルもレンタカーも一緒に借りれば全然安く抑えれます。
そして現地で働く日本人にアポを取って話を聞いてください。日本のIT業界の働き方がいかにあり得ないかわかるはずです。


もし自分が直感的に行きたいと思ったのであれば、今すぐ行動を起こすべきです。

僕も今回は自分の直感を信じて行動したおかげで、普通では得ることが出来ない経験を得ることができました。今考えてみると独立した後に3ヶ月時間を取って海外に来る、ましてや海外の会社で働くなんてことはほぼ不可能なので、自分の中で最もベストなタイミングで来たんだな気付きました。あの時の直感を信じて良かったと思っています。

スティーブ・ジョブズの言葉でこういう言葉があります。
Don't let the noise of others' opinions drown out your own inner voice.
あなたの心の中の声を他人の意見の騒音の中にかき消されないようにしなさい。
And most important, have the courage to follow your heart and intuition.
そして大切なことは、あなたの心や直感に従う勇気を持ちなさい。

大事なことは自分の直感を信じる事です。

最後に・・
今回の旅で一番感謝しなければならないのが妻と娘です。半年前に突然勝手にシリコンバレーに行くと宣言して、妻と生後7ヶ月の娘をサンフランシスコに連れてくるというぶっ飛んだ父親で相当迷惑をかけました。特に妻はまだ小さい娘を3ヶ月間だけとはいえ海外で育てないといけないというのは相当大変だったと思います。それでも妻は毎日アメリカのご飯があまり合わない僕のために日本食を作ってくれ、サンフランシスコの生活を前向きに楽しんでくれました。3ヶ月僕がくじけずに仕事を出来たのも妻と娘の存在があったからこそでした。家族の存在なしで、この3ヶ月はありえませんでした。本当に感謝しています。


といったようにサンフランシスコでの3ヶ月間の生活は終わり、最初に想像していた以上に素晴らしく充実した3ヶ月間でした。カリフォルニアの青空もしばらく見れないと思うとかなり寂しいですが、やはりまたサンフランシスコに戻って来たいという思いはより強くなりました。

いつか必ず戻って来たいと思います。I'll be back San Francisco!

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