2011年2月13日日曜日

なぜシリコンバレーに行きたいのか?

シリコンバレーに行くのを決めてから、それを友達などに言うと
「なんでシリコンバレーに行くの?」「何しに行くの?」
というのを必ず聞かれます。

いつも返答に困るんですが
気がついたら行きたくなっていたというのが正直なところです。

もちろん、仮にもIT業界にいるのでシリコンバレーの名前は
知っていましたし、漠然とITの聖地なんだろうという認識はありました。

しかし、去年の今ごろは自分がシリコンバレーへ行くなんてことを
考えるとは夢にも思っていませんでした。
シリコンバレーの正確な位置さえも知りませんでしたし。

なぜなのか?

確かに僕がWebに興味を持つキッカケとなったGoogle、
自分の生活のスタイルを劇的に変えたiPhoneを作ったApple
人とのコミュニケーションのスタイルを変えたTwitter
僕の生活を劇的に変えた製品・サービスはほとんど
シリコンバレーから生まれたモノでした。


僕はそういった会社の歴史を調べるのが趣味のようなところがあり
GoogleやAppleなどの本を読みあさっている中でも
シリコンバレーの話はちょこちょこ出ており
どうやらシリコンバレーにはそういった革新的なサービスを
生み出す何かがあるんだろうなとは感じていました。

だからといって自分がシリコンバレーへ行くことには
結びつかず、シリコンバレーかーまあいつか暇ができたら
行ってみたいなというぐらいのものでした。

自分のまわりでもシリコンバレーに行くなんて奴は
聞いたこともなく、アメリカに行くとしてもNYかLAで
留学してたという友達もロンドンや中国だったので
海外旅行に行くとしてもシリコンバレーは
選択肢にも入らなかったと思います。


しかし、去年の夏くらいから僕の意識はなぜか
急激にシリコンバレーに向いて行きました。

・Facebookへの興味
一つのキッカケは
Facebookのマーク・ザッカーバーグを知ったことでした。

去年iPadが発売したときに無料ダウンロードできた
クーリエ・ジャポン7月号に彼が
世界の若き億万長者「トップ10」に出てました。


去年の夏ぐらいは日本ではまだFacebookはあまり有名ではなく
僕もマーク・ザッカーバーグという人間を知りませんでしたが
記事を見て、僕より1つ年下の26歳で資産3600億円ということに
まず驚き、Facebookに4億人以上(当時)が登録しているというのに
さらに驚き、彼への興味がものすごく湧きました。

シリコンバレーには若くしてこんなにすごい会社を作れる人がいるのかと。

それからインターネットでマーク・ザッカーバーグを調べましたが
半年前はググッてもそんなに彼の情報は出てきませんでした。
今ググると大量に出てきますがw

そして彼の情報を調べるためにAmazonでベン・メズリックの
Facebook世界最大のSNSでビル・ゲイツに迫る男
を買って、すぐに読みました。

非常に面白く刺激的な内容だったのですが
やはりFacebookにとっての最初のターニングポイントは
マークが夏休みにハーバードからシリコンバレー(Palo Alto)
に来て一軒家を借りて開発をはじめたところと
ショーン・パーカーと出会ったことが
Facebookが世界企業となる重要なファクターだと感じました。

シリコンバレーは人脈、人材、お金すべてが揃っている土地で
アメリカの中でも特別な場所。あの本を読んで
僕の頭に残ったのはシリコンバレーという土地でした。


・会社の退職
10月くらいに今の会社に3月に退職する旨を伝えました。
理由は独立をするためでした。
僕は20代のうちに一度は独立をしようと決めていました。
詳しくはまた別の機会に書こうと思いますが
色んな条件とタイミングが揃ったので3月に会社を辞めて
4月から新しいことに挑戦しようと決めました。

しかし、具体的に何をするかは決まっておらず
とりあえずは今と同じWeb制作をしながらWebサービスを
作っていこうかと漠然と考えながら今海外ではどんなサービスが
流行っているのかを調べるために情報を集めだしました。

すると、日々見ているTechCrunchなどのサイトで
シリコンバレーのスタートアップが何M調達したなどの
情報がよく目に付くようになりました。

日本は未だに景気の先行きが見えなくて
ベンチャーはお金を集めることができずに苦戦してるのに
シリコンバレーはえらい景気がいいんだなと感じました。
しかも、投資の額もでかいなーとスタートアップへの
投資の額が日本と比べものにならないということも
この時にやっと気づきはじめました。

なぜシリコンバレーのベンチャーは何十億もお金が集まるのだろう?



・セミナーなどでのシリコンバレー話
11月、12月にかけていくつかの起業セミナーやイベントに
参加した際に、これもなぜかわからないのですが
参加したどのイベントもシリコンバレーの話がわんさか
出てきました。別に「シリコンバレーのことを語ります」
みたいなイベントではなく起業やアントレプレナーシップの
イベントだったのですがシリコンバレーの話が非常に
多く出てきました。そういったイベントに出るたびに僕の
シリコンバレーに行きたいゲージが溜まっていきました。

細かい内容はもう一つのブログにも書いてあるのですが
シリコンバレーと日本との違い
IVS特別ワークショップに参加して
プライベートベンチャーカンファレンスでDeNAの南場社長の
シリコンバレーと日本のベンチャーの違いの話を聞いて


サムライインキュベートのSamurai venture summitで
孫泰蔵さんのYahoo!のファウンダー達との出会いから
YahooJapan!の立ち上げの話を聞き
榊原さんやその他スタートアップの人達が
実際にシリコンバレーに1週間行ってきた話やY-combinatorの話を聞いて



IVS特別ワークショップ「世界を変えるアントレプレナーシップ」では
シリコンバレーでエンジェル投資家をやっている赤嶺さんや
RockYou!のCEOのJiaさんやDCMの伊佐山さんの話、
そして今をときめくIT企業経営者の方々の
シリコンバレーについての話を聞いて
僕のシリコンバレーに行きたいゲージはMAXに達しました。



特にハッとさせられたのはDCMの伊佐山さんが言った言葉

「スモールビジネスをやりたいのか、ベンチャーをやりたいのか」

僕は春に独立をしてスモールビジネスをしたいのか?

プライベートベンチャーカンファレンスでも
Samurai venture summitでも
IVS特別ワークショップでも
そこに集まった人達は
自分たちのサービスで世界を変えてやる
という気持ちを本気で持っていました。

今このまま独立をしても僕のやることはスモールビジネス
にしかならないのでは?
もちろんスモールビジネスが悪いというワケではありません。
しかし、せっかくやるのであれば自分も
世界を変えるようなワクワクすることがしたい。
そんな気持ちがふつふつと湧いてきました。


IVS特別ワークショップが終わった直後
僕は完全に春からシリコンバレーに行くこと決意しました。



インターネットというものが生まれて約20年、
世界を変えるような革新的な技術やサービスや製品
そのほとんどがシリコンバレーから生まれてきました。

シリコンバレーは世界の中でも特別な土地なのです。

たしかに人から聞く話ではシリコンバレーから
定期的に革新的な企業が生まれるのはエンジェルが多いとか
エコシステムがあるからとか人材が豊富だからとか聞きますが
結局は自分の目で見てみないとその本質はつかめないと思い
自分自身の目でシリコンバレーへ行って見てくることに決めました。

まとめると
ザッカーバーグすげー→春に仕事辞めます宣言
→DeNA南場社長→SVS榊原さん、孫泰蔵さん→
IVS世界を変える→シリコンバレーすげー→よし行こ!<今ここ

半年前はシリコンバレーに行くなんてことは全く
考えていませんでしたがその間にあった色々なことで
いつのまにかシリコンバレーへ行きたいという気持ちに
なっていました。

そして、
シリコンバレーに行けば何かあるかもしれない。
その直感だけを信じて春から行ってきます。

新しい様々な出会いがあると信じて。

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